介護職としての私

特別養護老人ホーム興寿苑、高齢介護 2年目

目指すのは一緒に働く主任
 主任のように全体に目を配り、細かいところに気づく人になりたい

北見すずさん

施設
特別養護老人ホーム 興寿苑
職務
高齢介護
経歴
高校卒業後、新卒で勤務
現在2年目

この職業を目指したきっかけは?

人に関わる仕事につきたいとずっと思っていました。
その原点は、私が小学生の頃、両親が祖母の介護をしていたことです。その時の私はまだ小さくて何もできませんでした。今だったら、できることがある。その時の両親の気持ちもわかるのではないかと思い、介護の道に進もうと思いました。
最初は、なかなかいいよと言ってくれなかった両親も、自分のやりたいという気持ちをぶつけたら、納得してくれました。今は応援してくれています。

今の職場に就いたきっかけは?

自分が通う高校に施設の担当者が来てくれました。説明会を受けたあとで施設にも見学に行きました。
行ってみると、施設は明るくて、職員同士も仲が良さそうで、雰囲気がとても良いのが伝わってきました。楽しく仕事ができる明るい職場で働きたかったので、ここで働きたいと思いました。

高校に説明に来てくれた川部さんとは、現在同じフロア担当のチームとして働いています。

今の仕事・職場で大事にしていることは?

午後にフロアで行われるレクリエーションを任されるときがあります。
レクの内容は担当者に任され、体操・歌・ゲームや工作など担当者2人で毎回知恵を出し合って考えています。歌が好きな利用者さんが一人歌い出すと、それに合わせて皆で歌ったりもしています。でも、歌が得意じゃない方もいると思うのです。いろんな利用者さんがいるので、その人に合った楽しみ方を提供できたらなと思います。レクが終わると利用者さんから「ありがとう」と言われるのですが、本当に楽しんでもらえたのかなと気になってしまいます。
レクリエーションは利用者のみなさんとコミュニケーションをとれる時間なので大切にしています。毎回みなさんに楽しんでもらえるようにしていきたいです。

一年終えての感想、二年目になっての変化は?

見学した時に感じたとおり職場の雰囲気が良く、職員同士仲がいいなというのがいちばんの感想です。
一年目は覚えることが多くて正直、駆け抜けた感じです。夜起きているのが苦手で、夜勤で眠くなってしまったこともありました。(笑)
勉強しなければいけないこともまだまだたくさんあります。仕事の中で先輩から教えていただいたり、研修で学んだり、日々頑張っています。

2年目になって、仕事もまかされるようになりました。4階フロアの担当なのですが、同僚に「4階にあなたが来てくれてよかった。」と言ってもらえたのが嬉しかったです。いまは皮膚トラブルなどを検討する褥瘡委員会の委員にもなりました。

今の仕事で感じるこの仕事の専門性とは? また、それに向けて取り組んでいることは?

毎日少しでも多く、一人ひとりの利用者さんと会話することを大事にしています。特別なことではなく、日々の挨拶を大切にしています。
朝「おはようございます」と声をかけると、利用者さんも「おはよう」と返してきてくれる。なかには挨拶が返ってこない方もいます。最初はなかなか、しゃべってくれないのかなと思ったけれど、意思疎通が難しい方もいることを知りました。目で訴えてきてくれる人もいます。それに気づいたら、近くによって「おはよう」と言います。最初はどうしたらよいかわからなかったのですが、だんだんわかるようになってきました。
そんな何気ないことでも利用者さんとの大切なコミュニケーションになっています。

仕事とプライベートの両立は?

ディズニーランドが好きなので、お休みが合う友達とディズニーランドに遊びに行ったりしています。平日なので空いていて良いですよ。
介護の仕事についている友達もいるので、友達同士で仕事の話しもします。自分が悩みを話すよりも友達の悩みを聞いていることが多いですね。
兄姉も福祉関係で働いているのですが、仲が良くて3人で旅行に行くこともあります。3月には韓国へ遊びに行ってきました。
来年が成人式なのでそれも楽しみです。二十歳になって『大人』の仲間入りがしたいです。

将来こうしたいと思っていることはありますか?

介護福祉士を取りたいです。介護福祉士をとるためには、3年以上の実務経験+実務者研修受講が必要なので、まずはそこを目標にしたいです。そのために、日々やっている仕事を完璧にしていきたいと思っています。

職場での嬉しかったエピソードはありますか?

自分が休み明けに出勤すると、利用者さんから「あなたのことを探していたのよ」と言われた時は、自分が必要とされているんだなと感じられて嬉しかったです。

今後の目標は?

もっと利用者さんや全体に目を配れる人になりたいです。今はまだ覚えることに一杯一杯になってしまっていて、見れていないところもたくさんあると思うのですが、細かいところにも気づける人になっていきたいです。
目標にしているのは、主任さんです。利用者さんにも、職員にも細かく目を配っていて「すごいなあ」と思っています。私もそういう人になりたいです。やさしい先輩です。

目標としている主任さんと。
主任さん曰く「とても頼りにしています。正直、最初はちょっと無理かなと心配していたのですが、今は一緒にいると安心して任せることができます。1年でこれだけ成長しているのはすごいことです。」

施設の人から

総合施設長 原茂良さん(左)と
施設事業部・在宅事業部部長 石川淳司さん(右)

職員もいろいろな仕事を抱えていて、なかなか利用者の方と話す時間がないので、少しの時間でもよいから、利用者さんとコミュニケーションをとる・お話しする時間をとることに心がけることはとても大事なことなのです。彼女はちゃんとそれに気づいて心がけているのは素晴らしいことだと思います。
利用者さんにとって楽しいひとときとなるレクリエーションはとても重要です。北見さんがドキドキしながらやっているところも利用者さんは楽しんでいるんだと思います。
仕事に対してすごく真面目な彼女が今後ますます成長していくことを期待しています。

特別養護老人ホーム 興寿苑のご紹介

経営主体:社会福祉法人 興寿会

〒238-0035神奈川県横須賀市池上6-5-21

電話:046-852-1301

ファックス:046-852-2004

http://kojukai.or.jp

開所日:平成16年1月1日

定員:130名(入居120名、ショートステイ10名)

特別養護老人ホーム興寿苑は、入所者に適切な介護サービスを提供し、その人らしい生き方ができるように支援いたします。
穏やかで安らぎのある暮らし、仲間や職員、地域の方々との楽しい交流のある暮らし、生きていることの楽しさを味わえる暮らしを入所者の皆さんと一緒に作り上げていきます。

屋上からの眺め

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